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信頼を裏切らない介護でありたい

毎日新聞20250912より
信頼を裏切らない介護でありたい

介護に関わる人物が、高齢の利用者の預金を不正に引き出したというニュースが報じられました。被害に遭われたのは一人暮らしで認知症のある方。身近に頼れる人が少なく、日々の暮らしを介護サービスに支えられていた中での出来事でした。信頼を裏切る行為は、財産の被害にとどまらず、介護そのものの根幹を揺るがす深刻な問題です。

認知症のある方は、判断や記憶が難しくなることで、生活やお金の管理に不安を抱えることが少なくありません。そうした時に、支援者は安心を支える存在であるはずです。その役割が逆に危険に変わってしまったことを思うと、胸が痛みます。

介護の現場は、本来「お金を扱わない」という前提がありますが、現実には買い物の代行や送迎など、生活に密着した支援を行う中で、お金に触れる機会がどうしても生まれます。だからこそ、個人の良心に任せるだけではなく、事業所としてのルールや透明性のある仕組みが欠かせません。

私たちの法人でも、お金に関わるときは必ず複数人で確認する、記録を残す、ご本人やご家族に説明をする、ということを徹底しています。また、成年後見制度や信託といった第三者の仕組みを活用しながら、利用者の生活を守る体制を少しずつ整えているところです。

介護の仕事は「暮らしを支えること」。暮らしとお金は切り離せないからこそ、信頼を裏切らない仕組みをどう根付かせていくかが問われています。今回のニュースを他人事とせず、私たち自身も「どうすれば利用者に安心して任せてもらえるか」を常に考え、信頼を守り続けていきたいと感じた記事でした。

 

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