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今月紹介する本~12月~

今月紹介する本

【不便益のススメ】を読んで

 

無駄な無駄と無駄でない無駄

 

師匠の言葉に「世の中には無駄なムダと無駄でないムダがあるんだ」というのがあります。こうやって、字に起こして、漢字とカタカナで書き分けたら、なんだか格言めいて見えます。でも口頭で聞いたときには、何かの呪文か早口言葉かなと思いました。そして、突然何を言い始めるのだろうと、その時は思いました。ところがある日、突然に合点がゆきました。きっとムダと手間を同一視していることの皮肉か、同一視していることへの苦言であろうと思うのです。

不便益を探していると、手間をかけるからこその益がたくさん見つかります。この時の手間は、無駄ではありません。ところが一方で、手間をかけても空回りして、手間をかけないときと何も変わらないことがあります。結果が変わらなくても、過程の違いに何か意味があれば良いのですが、それすらないこともあります。それこそ、手間が無駄になっています。

ところが私たちは普通、これらの区別を意識することなく、手間といえばムダだと思います。手間はいつでもネガティブなもので、できるだけ避けるほうが良いと無意識に考えてしまいます。

ここで、さっきの師匠の言葉に戻ります。カタカナのムダを「手間」に置き換えてみます。「世の中には無駄な手間と無駄でない手間があるんだ」。なんと、あたりまえのことを言っていたのですね。私たち弟子たちが、「世の中には不便益があるんだ」と言っているのと根っこが同じでした。

でもやはり、師匠の言葉の方が「え!?」となってキャッチーです。まいりました。 

                    著書:不便益のススメ 著者:川上浩司より引用

 

 

今回は、川上浩司さんの著書「不便益のススメ」を紹介させていただきます。

身の回りには「便利」なものがたくさんありとても楽です。しかし、楽だから楽しいわけではなく、回り道をしたり、手を加えることで「便利」の中には見えてこない「利益」が見えて、新たな発見ができるかもしれない。

便利だからといって必ずしも益ではないし、便利による害もある。不便だから害があるとも限らないし、不便利による益もある。

生活の中の「不便益」を見つけたり、「不便益」を生み出してみたいと思わせてくれる本だと思いました。興味のある方は是非手に取って読んでみてくださいね!

 

同じモノゴトでも多様に解釈できる

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